## ■ 給食時間のおしゃべり、禁止してる?


給食時間の子どもたち同士のおしゃべり、

みなさんのクラスではどうしていますか。


・静かに食べさせている

・前向きで黙食

・必要最低限の会話だけOK


学校や学級によって、本当にいろいろだと思います。


給食は「食べる時間」でもあるし、

同時に「生活指導の時間」でもある。


ただ、自分はここを

**なんとなくの慣例や雰囲気で決めるのは違うな**

と思っています。

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## ■ 授業の机配置は、みんな本気で考えている


授業中の机の配置については、どの先生も本当によく考えています。


・一斉授業なら全員前向き

・話し合いならグループ

・発表や対話を意識してコの字


「どんな学びをさせたいか」によって、

机の形を変えるのは、もはや当たり前になっています。


それだけ

**机の配置が、子どもたちの行動や関係性に影響する**

と分かっているからだと思います。


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## ■ じゃあ、給食時間の机配置はどう考える?


一方で、給食時間の机配置はどうでしょうか。


自分は、給食の机配置は、あえて授業で使っているグループ学習の形です。


理由はいくつかありますが、

一番大きいのは、

**給食の時間がクラスメイトと「雑談」ができる、ほぼ唯一の時間**

だと思っているからです。

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## ■ 給食時間は「雑談」が生まれる貴重な場面


授業中、子どもたちは基本的に「勉強の話」しかしません。


休み時間になると、

今度は「仲の良い友達」としか話さないことが多い。


だからこそ、

「仲のいい友達」ではないクラスメイトとは、ずっと”話さない”まま

になってしまう可能性があると思っています。


給食を授業のグループの形にしておくことで、

自然に「雑談」が生まれるようになります。


この雑談は、これからのことを考えると、すごく大切な時間だと思っています。

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## ■ 判断の軸は「メリットとデメリット」


もちろん、

給食時間のおしゃべりには、メリットだけでなくデメリットもあります。


・食べるのが遅くなる

・こぼす、遊ぶなどのトラブル

・感染症のリスク


こういった点は、確かにあります。


でも自分は、**メリットとデメリットを天秤にかける**ようにしています。


自分のクラスでは、

月に一回くじ引きで席を決めているので、

毎月、違う人と雑談する経験が積み重なっていきます。


・いろんな価値観の人と雑談できる

・グループの関係性が深まる

・お互いのことがよりよくわかる

・授業中の話し合いがスムーズになる

・誰とでも雑談できる力が身につく


その積み重ねの価値の方がデメリットより大きいと判断しています。

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## ■ 「禁止」にする前に、考えさせたい


給食中の会話を禁止している学校やクラスがあることも、

もちろん知っているし、その意図もよくわかります。


感染症予防のため。

確実に食べきれるようにするため。

その配慮自体は、よく分かります。


インフルエンザやコロナが流行っている時期は、

そうした対応を取るのも必要だと思います。


ただ、

「食べきれなくなるかもしれないから、最初から禁止する」

という考え方については、

**転ばぬ先の杖すぎる**とも感じています。


もし、食べきれない子が続出したなら、

「どうしたらいいか」をそのときに子どもたち自身に考えさせればいいと思っています。


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## ■ 子どもに必要な力は、給食時間にも育つ


誰とでも、ある程度雑談ができる力。

場に応じて話題を選ぶ力。

相手の話を聞きながら会話を続ける力。


こういう力は、テストでは測れないけれど、

社会に出たとき、確実に必要になる力です。


給食時間は、その力を自然に育てられる、数少ない時間でもあると思っています。

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## ■ 「ただの時間」にしないために


給食時間は、「ただ食べる時間」でも「とりあえず静かにさせる時間」でもない。


どう過ごさせたいのか。

どんな関係を育てたいのか。


そこを考えて机を配置するだけで、

クラスの空気は、少しずつ変わっていきます。


給食時間も含めて、**先生自身が意図をもって環境をつくること**が大事やなと、最近、自分は思っています。