10月の公開研究会を終えて、今回の「しゃべり場」では、その授業づくりの裏側をたっぷり語らせていただきました。

今回は30名ちょっとの方に参加していただきました!ご参加していただき、ありがとうございました!


■まず私の授業作りの大前提は「協働学習」


個別最適学習とか自由進度学習などの言葉がよく飛び交っていますが、
N高みたいに、オンラインでも授業を受けられるようになっている時代。
そんな時代になぜ、わざわざ登校してみんなで同じ空間で学習するのか。
それは、「学校での学びの一番の価値は“協働学習”にある」という考えです。

だから、授業は基本、3人グループ×10班体制
座席は毎月くじ引きで完全シャッフル。
「誰とでも学べる」ことを、学びの前提として設計しています。


■公開研の単元:「江戸幕府の安定」をどう支えたのか?


公開授業では、6年社会「江戸幕府の安定」の単元を実践。
大名・農民・外交という3つの政策のうち、
今回は「農民への政策」に焦点を当てました。

授業の前半は一斉で「方向性(調べる視点)」を共有。
後半はグループ学習へ移り、グループごとに視点を選んで調べ学習を進め、思考へとつなげていきます。

社会科には“到達すべき狙い”がある。だから、最初の一斉部分である程度の“方向性”を示した上で、その中で自由に探究できるようにするんです。

「自走的な学習」と「放任的な学習」はそこに違いがあると最近感じるようになっています。


■「誰と学ぶかを選ぶ」は本当に目指すべき所なのか?(一番盛り上がったシーン)


後半では、参加者とのディスカッションも白熱。
特に一番盛り上がったのが、東京の藤田さんからの「誰と学ぶかを選べるようにすることって、実際どう思う?」という問い。

“誰と学ぶかを選べる”って聞こえはいいけど
たとえば一人で学習している子が居たとして、その子が“選んで”そうしてるのか、それとも“孤立”してるのか、分からないことが多い。

逆に誰かと一緒に学習をし始めたとしても、その人と学習をし始めた理由は、本当に「目的」で繋がっているのか、ただ単に気が合う人(いつも一緒にいる人)というだけなのかがわからない。

後者の方が圧倒的に可能性が高い。そうでなかったとしたら、せいぜいこの人は”賢い”から、この人に聞いてしまえばいいと考えて組んでいるぐらいじゃないかな。

という話に…
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そしてそのとき、秋田の佐々木さんから

「電車にたまたま乗り合わせたメンバーと、せっかくならいい旅をしよう」

というチャットが出て、「まさにそれ!」と賛同の嵐。


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浅見さんも「おしゃれな比喩やね~!」と大絶賛!

結局、“誰とでも学べる力(協働する力)”をつける方が大事なんじゃないかという結論に。

教室という“偶然の共同体”をどう活かすか──

なんか今回は「事後研しゃべり場」という新しいパターンへの挑戦でしたが、授業についてというより、もっと教育の本質的なテーマに深く踏み込んだ時間となりました。

そして、私自身、指導主事が隣席していた「公式」の事後研では言いたかったけど、絶対言えなかった本音も、ここでぶっちゃけさせてもらいました^^笑 聞いていただき、ありがとうございました笑
※あれは、「しゃべり場」だからこそお話ししたことなので、「口外禁止」でお願いします笑


👋「グループ学習」から「探究」へ。そして、“本音で語るしゃべり場”へ。


今回のしゃべり場も、全国の先生たちが学び合い、笑い合い、「自分の授業をもう一段進化させたい」と思える時間でした。

次回は再来週!今度はAARサイクルの使い手:富山の福田さんの公開授業の「事後研しゃべり場」です!

今回のように、いろんな人の話が飛び交う、そんなフランクな、でも、めちゃくちゃ熱い回になればいいな~って思っています^^

皆さんのご参加、お待ちしてます!

参加申し込みはこちらから👉https://bc-shchg.my.salesforce-sites.com/inquiry?id=a1XfQ000000M1rtUAC



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