##「たのけん=自由進度学習」じゃないんです。

最近、本当に不思議なんですが──
なぜか全国の先生方の中で、

「たのけん先生って、自由進度学習やってるんですよね?」
「自由進度学習ってどうやって取り入れてるんですか?」

と聞かれることが一気に増えてきました。


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最初はあまり気にしていないかった
のですが、あまりにも言われる回数が増えてきて、


「あれ、もしかしてここまでイメージが固まってる……?」と感じるようになりました。

でも、正直に言います。

私、「自由進度学習」はやっていません。


というのも、私は**「学校が学校たる所以は協働学習"にある」**と思っているからです。
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※こう言うと「『自由進度学習』も協働学習の側面がある」というツッコミが来そうですが、私が言いたいのはそういうことではありません。


今やオンラインでも授業ができるようになった時代。

そんな時代でも、わざわざ小学生が一カ所に集まって、一緒に勉強する価値は何なのかっていうことを考えた時に、やっぱり大前提は協働学習かなって思っているんです。

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「自由進度学習」はあくまでも個別最適学習の文脈から出てきているもので、自分の信条とは別路線なんです。


##「一斉授業」の限界と「新たな協働学習」の模索

ただ、「一斉授業」には限界があるということは感じていました。

だから、昨年度は協働学習の中にどう個別最適を入れるかという、**「『一斉授業』ではない、"新たな"協働学習」**のあり方について色々挑戦して、今の「グループ学習」に辿り着いたんです。

その過程はコチラをご覧ください。


結局、「個人」を「個別」と捉えるのではなく、
「協働体であるグループ」を「個別」と捉えるようにしたんです。

そして今年度は、そこに**「探究学習」をいかに融合させるか**ということを研究しているわけです。


##誤解の理由―グループごとの「進度」の違い?

だったら、なぜ「たのけん=自由進度学習」というイメージを持っている先生が増えてきているのか。

ここ最近、自分の授業スタイルSNSやセミナー、公開授業などで知っていただく機会が増えてきました。

それを見た先生の中には、

1時間の中でグループごとに進めている」

   →「学習の進度が違う」

      →「あ、これは自由進度学習か!」

と、こういうイメージを持たれているのかもしれないな~と最近は思うようになりました。


##協働学習の大前提は、共通の<課題意識>にある

協働的に学ぶには、その1時間、全員に<共通の課題意識>がないと協働的には学べないと思っています。

だから、私の授業では毎時間、全員が同じ教科で一つの<課題>について考えるんです。

その<課題>の解決のペースが違っていたり、深め方が違っていたりするだけだと思っています。


##では、たのけんがやっていることは何なのか

一般的な「自由進度学習」の「自由進度」は**「進むペース」が自由**という意味で使われます。

でも、私の授業スタイルをあえて「自由進度学習」というなら、自分の「自由進度」は**「進む角度」とか「進むベクトル」**が自由なのかなと思います。

でも、それだと分かりづらいですよね。

なんか良いものはないかな~って、この記事を書きながら考えていたら、思いつきました!

自分の授業スタイルは「自由""度学習」だ!

自分の授業スタイルは「自由しんど学習」ではあるけど、**「自由""度学習」**だと思ったんです!

あくまでも**「進度」は同じ**

  • 1時間に同じ教科
  • そして、同じ<課題>

その<課題>を解決するための**「深め方」であったり「深まり具合」**がグループごとに自由なんです。

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##具体的にはこんな感じ

授業の前半は毎時間一斉授業で、みんなで<課題>に対して予想をして、そこから調べる視点をはっきりさせます。

その後、グループごとに分かれて、その視点をもとに調べて、考えていくのですが、

一つの視点に絞ってどんどん深めていくグループもあれば、
複数の視点を選んで広く浅く考えていくグループもある。

こんな感じです。
社会科における【探究学習✖️グループ学習】

「グループ学習×探究学習」=「自由"深"度学習」

だから、自分の実践スタイルは**「グループ学習×探究学習」でもあり、「自由""度学習」**なんだな~って、この記事を書きながら、感じました。


##誤解を解きたい理由

なぜこんな記事を書いたかというと、「自由進度学習」と「自由深度学習」は、似て非なるものだと思っているからです。

どちらも価値のある実践スタイルですが、目指すものが違うんです。

  • 自由進度学習:個別最適化を重視
  • 自由深度学習(私のスタイル):協働学習を重視しつつ、探究の深さを自由に


##先生方へのメッセージ

もし、「たのけん先生のやってるのって、自由進度学習でしょ?」と思っていた先生がいらっしゃったら、
この記事で誤解が解けたら嬉しいです。

そして、**「自由深度学習」**という考え方に興味を持ってくださる先生がいらっしゃったら、
ぜひ一緒に研究していきませんか?

「進度」じゃなくて「深度」。

この違い、結構大きいと思うんです。



##でも、やっぱり文章だけだとうまく伝わらない部分はあると思います。




私自身、今年度は2回、公開授業をするので、もしよろしければ見に来てください!



ただ、この2回はどちらも現地のみなので、
オンラインが良い!という方のために、
10月末に「しゃべり場ミライシード」でお話させていただく機会もいただいているので、もし良ければそちらもチェックしてみてください。
この記事を読んでのご質問やご意見もウェルカムです^^







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