1.※うまくダウンロードができない場合はコチラをご覧ください。
・これまで、日本の生産額の半分を占める大工場(特に自動車工業)について学習してきた。
・日本にある工場のほとんどが大工場だったっけ?
いや、ほとんどが中小工場(98%)。
・大工場のトヨタ自動車は「大量生産・そしてできるだけ“たくさんの人”のニーズに応えられるような質の高い製品の生産」という企業努力をしてきたんだね。
・中小工場などのような小さな工場で、大工場と同じようなことができると思う?
それはできない。
<日本の中小工場で働く人達はどんなことを大切にして仕事をしてるんだろう?>
・予想
質
技術力じゃないかな?
伝統じゃないかな?
中小工場同士の連携
一つ一つの工場でできることは少ないかもしれないけど、力を合わせているんじゃないかな
・検証(教科書・資料集)
・独自の技術で作り上げる高い品質の製品作りをウリに頑張っているんだ。
・一つの工場で作るのではなく、近くの工場が得意な技術を持ち寄って高い品質の物を作っているんだ!→これが工業団地が形成される理由なんだね!
⇒その工場でしかできない「オンリーワン」の技術が国内外で評価されているんだ!
2.※うまくダウンロードができない場合はコチラをご覧ください。
・石川県小松市にある「共和工業所」を紹介(ボルトを作る中小工場:287名)
・取引先を紹介
⇒建設機械のほとんどのメーカーが共和工業所のボルトを使っている!!
<なぜ中小工場の共和工業所はボルト専門メーカーで売り上げNo.1を取れているのかな?>
・考える(オクプラの提出Boxに予想を提出⇒分析して「調べる視点」をノートに整理)
質(技術力の高さ)
性能の良さ(折れにくい)
ニーズに合わせたものを作ってくれる(どんなものでも/安さ など)
量
たくさん作る工夫があるのでは?
ライバル
ライバルがいないのでは?(ボルトを作る工場が少ない)
・検証(検証用資料)
質(技術力の高さ)
品質が良い(材料からこだわっている)
どんなものでも作ってくれる(形・強度)
量
少量から大量まで、数の融通も効かせてくれる
●課題とどう繋がる?(No.1を取れている理由・中小工場の特徴(大工場との違い))
売り上げNo.1を取れている理由
・建設機械はタフな環境で使われているから、強いボルトを作ってくれる共和工業所のボルトが選ばれているんだ。
・どんな形のボルトでも作ってくれるからだ。
中小工場の特徴
・大工場はより多くの人々のニーズを追って製品を生産するのに対して、中小工場は個人個人のニーズに合わせて柔軟に製品も生産している。
※教科書に上げられている中小工場のことを調べて、共和工業所と比較してい
る子やグループがあったら評価する
・中小工場は一つのことに特化して技術を磨いている。
・まとめ
どんな形のボルトでも高品質のボルトを生産することができるからだ。
大工場はより多くの人々の役に立つ製品を作る。それに対して中小工場は地域の人達や一つ一つの企業や個人の願いも実現できるように頑張っている。だから、大工場ではなく、中小工場の共和工業所に頼んでいるんだ。
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・これまでは日本の工業の“光”の部分に目を向けていたけど、これからは“陰”の部分に目を向けていく。
<日本の工業生産が抱える問題点は?>
・これまでの学習を元に、今の日本の工業生産がかかえる問題について予想する
原材料を輸入に頼っている(貿易の既習から)
安価な外国製品が増えてきている(貿易の既習から)
・検証する
環境、エネルギー(資源)、外国との関係、働く人の減少、海外進出
●日本企業が海外での現地生産に進出することは、トヨタの学習では「世界の国の産業を発展」、「現地の人たちのニーズにこたえる自動車をより早くとどけるため」など、「良いこと」として学習してきた。でも、ここでは問題視されている。なぜ?
日本人が働く場所が減少してしまう。(働く人の減少とリンクしている)
日本の経済が弱体化してしまう。
・まとめ
環境、エネルギー(資源)、外国との関係、働く人の減少、海外進出が問題点として挙げられる。
4.
≪日本の工業にはどんな特徴があるのかな?≫
・学習計画に立ち戻り、
この問いを解決するためには、工場の分布、大工場、中小工場、輸送と貿易の4つの視点を総合して考えることが大切だということを確かめる。
・ノートで考える(5分)⇒ 班で話し合い(5分)
⇒ オクリンクプラスのカードでまとめる(10分)
➤「みんなのボード」と「提出Box」の両方に提出させる
・交流
(相互評価:子どもはみんなのボードでリアクションさせる。教師は提出Boxで評価やコメントを入れてフィードバックする準備をする)
評価
工場の分布:立地条件と気候面で太平洋側が工業には向いている
貿易と輸送:材料の輸入、製品の輸出
中小工場:高い技術力、個別のニーズ
大工場:中小工場と連携、よりたくさんの人々のニーズ
⇒ 総じて、「それぞれの強み」をうまく活かせるように連携してよりよい製品
を生み出している 学習指導要領(3)イ(イ)
・まとめ(自分のアイデアと、他の人のまとめ、先生からのフィードバックをもとに考える)
日本では材料の輸入や製品の輸出、気候の面でも有利な太平洋側で発達している。中小工場は部品から質にこだわり、高い技術力で個別のニーズに応えながら高品質な製品を作っている。そして、中小工場どうしもしくは大工場と連携して、大工場はよりたくさんの人々のニーズに応えられるよりよい製品生産をしている。これが世界でも評価されている。
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