グループ学習の挑戦をし始めて6か月。
私の今年度の挑戦
「“一斉授業”ではない、新たな『協働学習』への挑戦」
※この挑戦についての紹介はコチラの記事をご覧ください!
⇒【”常にグループ”の授業スタイル】に挑戦してみることにしました^^どうなるかな? feat.「答えのない教室」
私の今の社会科の授業の流れは、以下のような流れです。
基本的には8月末の「しゃべり場ミライシード Season.5」の最終回で紹介した流れと大きな変わりはありません。
ただし、9月からは本校でもオクリンクプラスが導入され、今活用しているのはオクリンクではなく、オクリンクプラスです。
つまり、今は「グループ学習」×「複線化」×「オクリンクプラス」という感じです。
今回は、どのようにオクリンクプラスを活用しているのかということを、紹介しようと思います。
導入:全員の土台を揃えてベクトルを合わせる(13分)
まず、導入の資料で子どもたちに「なんで?」を引き出し、課題を作ります。グループ毎に自分達で学習を進めていく上で、この導入で子どもたちの「熱量」を上げることが必須と考えています。そのため、私はこの導入にめちゃくちゃこだわっています。
その課題についての自分の予想を3分でオクリンクプラスのカードにまとめさせて、提出Boxに提出させます。
その後、我がクラスでは「分析」と呼んでいますが、「予想」を分類整理し、何を調べれば課題を解決できそうかという「調べる視点」を子ども達自身に考えさせ、ノートに書かせます。
そして、その考えた「調べる視点」を口頭で発表してもらい、黒板に整理していきます。
そのときの板書はこんな感じです。
黒板の①~④の白チョークで書かれているのが、子ども達からできてきた“調べる視点”です。
※このときは、「①とる人(漁師)」「②魚(の量)」「③海(の環境)」「④洋食を食べる人の増加(消費者)」
中盤:複線型のグループ学習(25分)
中盤の25分間はグループ活動で、いわゆる「複線型」で行っています。グループごとに「調べる視点」を1つ選び、グループごとにその視点を追究していきます。
(例1)<農家の減少と高齢化の原因>について考える学習
① 儲からない/収入が低い:お金の問題
② 機械化:効率化が図られた結果、人が不要になった
③ 田んぼの面積が小さくなった:土地利用の問題
(例2)<なぜスーパーなどの野菜の売り上げは下がっているのに、直売所の売り上げは上がっているのか?>について考える学習
① 値段の安さ
② 商品の新鮮さ
③ 店舗数
④ 売っている野菜の種類
グループでの話し合いの仕方は下図の「学びのサイクル」に示したように、進めていきます。グループによっては、このサイクルをぐるぐる回しながら話し合っている班もあれば、1つ1つじっくり話し合いながら、結局1周しかできんかった!という班まで…。
自分自身、「個別最適な学習」の「個別」の捉えを「個人」ではなく、「一つ一つのグループ」と捉えて、「協働的な学び」の中に「個別最適な学習」を取り入れています。
※上記の「学びのサイクル」は少しずつ改善を繰り返していて、Canva版だと最新版を追跡できます。
⇒ Canva版はコチラから
話し合った内容は、グループに1人”記録係“を決めて、以下のようなカードに記録させます。カードは「学びのサイクル」と対応するように作り、みんなのボードに班の数だけ用意します。そうすることで、リアルタイムで見取りができるようにしました。
グループ学習中、タブレットを使える人数を班で1人に制限した方が、班の話し合いが活発になるということも、失敗を重ねながらわかってきたことです。「あえて不便さを作ることで、子ども達の協働を引き出す」というイメージです。
例えばこのように書き込んでくれました。
※これは「水産業」の学習の<なぜ世界の漁獲量は増えているのに、日本の漁獲量は減っているのか>という課題で学習したときのカードです。
教師はこのグループ学習の間、全てのグループを渡り歩いたり、オクプラを確認したりしながら、進捗状況の把握と思考の程度の見取りをします。
思考が甘めのグループには、「~ってどういうこと?」や「なぜ?」と、思考を促す声掛けをして回ることに徹します。
オクリンクの時代は、「ある程度まとまったら」提出Boxに出させていたので、提出ボックスに出していない班があった場合、全く進んでいないのか、盛り上がっていて出していないのかがわからなかったのですが、オクプラになってからはリアルタイムでモニタリングすることができるので、楽に各班の進捗状況や思考の状況を見取れるようになったのが、とてもありがたい!
終盤:自分自身の話し合いと、他の班の学びを活かしたまとめ(7分)
授業終了7分前になったら、全員がオクリンクプラスのみんなのボードを開き、それぞれのグループの結論と、自分たちの班での話し合いを踏まえて、
一人一人が<本時の課題>に対するまとめをノートに書き、書けた子から口頭発表し、教師が板書に位置付けていくという流れにしています。イメージはこのような感じです。赤チョークで書かれているのが、その際に子ども達から発表された内容です。
以上が今の私の社会科の授業スタイルです。
文章では分かりづらい部分があったかもしれませんが、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
いつか機会があれば、今のオクリンクプラスを活用した授業スタイルについて発信させていただこうと思っているので、その際にはぜひ参加して頂けたらと思います♪
もし、うちのセミナーで発信して!と言われたら、喜んで発信させていただくので、お声かけください^^
また、今後ともよろしくお願いいたします。
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