●みんなは世の中の色々な情報を何で手に入れている?
インターネット(スマホ・パソコン・タブレット)、テレビ、ラジオ、新聞…
・私たちの周りには本当にたくさんの情報が溢れているんだね。
・このような「情報」について扱う仕事のことを「情報産業」ということを押さえる。
●(この中でも)子どもからお年寄りまで、誰もが使っているものは何?
テレビ
⇒まずは「テレビ業界」について学習していく。
・テレビで放送されているのは以下のようなジャンルがある。※もちろん他もあるけどね。
ニュース、ワイドショー、バラエティ、ドラマ、天気の5種類を分類して色分けする
※映画とか、ドキュメンタリー、特番などがない日のテレビ欄が便利です。
※また、NHK教育などを入れると対象の違いから焦点がボヤけるので、今回は扱わない
・こういう番組っていつ放送されているんだろうね?
<1日のテレビ番組の組み立て方はどうなっているのかな?>
・[テレビ欄の色分けされたもの]を提示(オクリンクで配布)
・気づいたことを提出ボックスに提出させて交流する
ニュースは朝や夕方など、1日に何度も放送されている。
ドラマはどの局も夕方だ。
ドキュメンタリーなどは夜だな。
ワイドショーやテレビショッピングは昼間だな。
●なぜどの局も同じような時間帯に同じような番組をやっているのだろう?
夕方は家族がそろっているから、みんなで見れるドラマをしているんだ。
ニュースは朝、出勤前に必要な情報をつかむために。そして、夕方はその日の出来事を知るため
ワイドショーやテレビショッピングは主婦をターゲットしているから昼間なんだな。
●つまり、1日のテレビ番組の組み立て方にはどんな工夫をしていると言えば良い?(まとめ)
見てくれる人の生活やニーズに合わせた番組編成を考えているんだな。
2.
・さまざまな種類の番組があるうち、ニュース番組が一番放送回数が多い
⇒ ニュースについて学習していこう。
●今日の朝、ニュースを見た人?
(挙手させる)
・見た人の中で、見たのは何分ぐらい?
・10分以内 ・20分以内 ・30分以内 ・40分以内
・50分以内 ・60分以内 ・60分以上
・どんなニュースがあった?(この日のニュースを列挙させる)
※目的は“たくさんの情報が伝えられているんだな!”ということを実感することが大切なので、時間をかけても大丈夫です。
●これほどの情報量のニュースが、一日に何回も、そしてそれが年中無休で毎日されているんだよね!
すごい情報量だね!
<どうして毎日たくさんの情報量のニュースができるのかな?>
・予想
たくさんの人が居るのでは?
日本各地に記者がいるのでは?
・検証(東京書籍教科書p.62-63)
1時間のニュースを作るのに100人以上の人が取材の準備をしているんだ。
人工衛星やインターネットを使っているんだ。
まとめ:早く報道できたのは、たくさんの人が協力していて、インターネットや人工衛星などの設備も使っているからだ。
・復習
100人以上が情報を集める作業をしているんだ。
●ニュースは情報を集めて終わりじゃないよね。
・放送されるまでの流れを確認(①情報収集②編集会議③取材④原稿作成⑤映像編集⑥放送)
※①~③が「情報収集」、④~⑤が「編集」、⑥が「放送」に分かれることも押さえる。
※とても多くの段階を踏む必要があることを確認しておく(課題作りのための布石)
・大勢の人が情報(材料)を集めてきて、これを編集(組み立て)して放送(販売)する。これは自動車産業と通ずるところがあるよね。
・トヨタは「速く」「正確に」「安く」をモットーにしていたが、放送局はどうなんだろうね?
<放送局はどんなことを大切にしているのかな?>
・予想(「正確さ」「ニーズ」に二分されるかなと思います)
・検証(内容面と伝え方にわけて整理する)
内容
見る人がどのような映像・情報を求めているのかということ(視聴者のニーズ)
正確な情報であること
= 放送局の人たちが、伝えるべきだと思うことを選んで正確な情報を届けている
伝え方
わかりやすい言葉遣い
わかりやすいテロップ
⇒ 正確にわかりやすく伝えること
・[3/11 14:46震災発生]の画面を提示した後、その後どのようなニュースが放送されたのか、時系列を提示して、軒並み“震災”の報道に変わっていったことを確認。
●この日も、本来は違うニュースを報道する計画があって、それぞれの人がしっかり準備してきたはず。なのに、なぜすべて震災のニュースに変えたんだろう?計画したものを放送した後に報道しても良いのでは?
より重要な情報はできるだけ早く伝えることが大切
国民の今後の”生活”に影響が大きそうなものを優先的に報道することが大切
・まとめ
「正確さ」と「わかりやすさ」。そして、国民にとって、より重要な(影響のある)情報は計画を変えてでも早く伝えることを大切にしている。
・[双葉病院医院長]の写真を提示
※子どもたちにはオクリンクで
「良い人のイメージ:赤」「悪い人のイメージ:青」のカードで送るように指示する。
※以下の4つのステップを各2~3分で進めていく
①写真提示⇒写真だけで、この人はどんな人に見えますか?(オクリンク⇒BOX1)
偉い人かな?
●結局、どういう人だと判断した人が多い?(あくまでも個人の判断ではなく集団の判断を問う)
怖そう(悪いイメージ)
賢そう(良いイメージ) ※この時点ではどちらでもいいです。
②職業「病院の医院長」を紹介⇒この人はどんな人だと思いますか?(オクリンク⇒BOX2)
賢い人だな
お金持ちかな
●結局、どういう人だと判断した人が多い?(あくまでも個人の判断ではなく集団の判断を問う)
良い印象
※おそらく、こちらに流れるかと思いますが、違った場合は無理に良い印象とする必要はありません。
③[双葉病院事件の1ページ目]を提示⇒この人はどんな人だと思いますか?(オクリンク⇒BOX3)
●結局、どういう人だと判断した人が多い?(あくまでも個人の判断ではなく集団の判断を問う)
悪い印象
※ここは間違いなく「悪い人」になるかと思います。
④真実紹介[双葉病院事件の2ページ目]⇒この人はどんな人だと思いますか?(オクリンク⇒BOX4)
かわいそう。
実は良い人。
●結局、どういう人だと判断した人が多い?(あくまでも個人の判断ではなく集団の判断を問う)
良い印象
※ここは間違いなく「良い人」になるかと思います。
※このように、事実と違う報道や大げさな報道によって悪者になってしまうことを「報道被害」ということをおさえる。また、たとえ疑いが晴れても、生活や仕事に不利益を受けたり、大変な心のいたみを受けることも伝える。
<報道被害を起こさないためにはどうしたらいいのかな?>
・オクリンクで考えを送信して交流する
・全体交流
報道側の責任 と 視聴者側の責任 に分けて板書
⇒ 報道側だけでなく、視聴者の自分達にも責任があるんだな!
「本当にあってるのかな?」と考える力を「メディアリテラシー」という
・このような誤解を生み出す危険性がある情報ならば、いっその事、なくしてしまえばいいのでは?
それだと生活が不便になる… ※次の単元の導入の布石になる
いつも勉強させてもらっています!
冬休みに拝見させて頂き、ニュースが各地から放送されている動画をクラスでも見てもらおうと思っていたのですが、無くなってしまったでしょうか?
また時間配分はまとめ、と書いている所で区切られているでしょうか。教科書通りに進めると、確実に三学期に終わりきらないので、先生くらい要点を絞りながら進めなければとヒヤヒヤしています。
子供たちにどうしたら課題意識を持たせて、考えさせながらねらいに迫るか…特にこの単元では見えてこなくて四苦八苦しています。
先生からアドバイスももらえたら嬉しいです。
(講師で5年生の社会を持たせてもらっています。初の5年生、担任でない授業も初でなかなか1時間で心を掴むのに苦労しています)
Mmkさん
コメントありがとうございます^^
そうなんです…去年、Youtubeのニュース動画で良いものがあったので、それを見せていたのですが、今年のニュースで、短時間で色々な都市が…という丁度良いニュースが見つけられなかったので、今年はちょっと違う作戦にしているんです。
初の5年で、さらに担任クラスでないところで授業をするというのは、色々気を遣っちゃう部分、ありますよね。
「特にこの単元では見えてこない」というご指摘が、実はごもっともで、
いつもなら課題意識をもたせるために、導入部分であったり、一次を作り込んだりして、単元を通す課題を設定したりするのですが、
この単元は自分の「情報単元は3学期から!」というこだわりで、2学期は「工業」をしっかり時間をかけてやっていたので、カリキュラムマネジメントとして、いつもと違うスタイルでさくさくっとしてしまう作戦にしているので、やりづらい部分があるのかなと思います。すみません。
この単元で大切なのは、「テレビなどの情報産業は国民の生活に密着している」ということと、「情報の送り手は、”早く””正確に””わかりやすく”情報を提供するために努力している」ということ、「情報は送り手だけでなく、受け手もちゃんとした判断力が必要」という3点を掴めるようにすることかなと思っています。
なので、1時間目に1点目。2,3時間目に2点目、4時間目に3点目に気付けるようにしていくつもりです。
ただMmkさんへのアドバイスになるかわかりませんが、自分も今この単元をしている際中なのですが、
カリキュラムマネジメントも教師の大事な仕事なので、
この単元は少々教師がひっぱる形になってしまうのも仕方ないかなというぐらいの気持ちでカリマネ重視の授業展開をしていくつもりです。
また、時間配分に関しては、自分の場合はここに出しているのが、あくまでも展開イメージで、実際の授業では、子どもの出方や反応によって流動的にしています。なので、調べるときは調べる、話し合うときは話し合う、まとめるときはまとめるというように区切ってはいますが、いつもタイミングは違います。
ただ、初の5年生の授業ということでしたら、時間をしっかり区切って「この時間になったら調べ活動」そして、「最後の5分でまとめの時間」という風に時間でしっかり区切りながら授業をした方がやりやすいのかなと思います。
アドバイスになったかわかりませんが、何かわからないことがありましたら、いつでもご連絡ください^^
ご連絡、ありがとうございました^^
貴重なアドバイス、本当に嬉しく拝読させて頂きました。先生の農業や工業への熱量は、二学期の授業作りの指針となりましたし、教材研究をもっとしなければという励みにもなりました。
そして準備をすればする程、時間配分が厳しく尻つぼみになるという失敗で痛い目も見てきたので三学期はなんとか計画をしっかり練って臨みたいと思っています。
先生のおっしゃる通り、7時間扱いになっているこの場面は4時間程度で進まないと、森林がブツ切りになります。
NHKforschoolの動画や、羽鳥アナのインタビュー動画を見ながら流れを大まかな概略を掴みつつ、
どんな工夫や努力があるのか。どう情報と向き合うのか。という事について自分なりの考えをもたせられたらいいな…と考えています。
手探りの中ですが、アドバイスを目印にしながら頑張りたいと思います。
また、よければご助言ください*
ありがとうございました(*ᴗˬᴗ)