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 「教材研究のストックをどうしているのか。その時間の捻出の仕方は?」

 

このようなコメントを頂いたので、

今回は私自身の仕事の仕方について紹介していこうと思います。

 

 

 

 

 

私は、このホームページで見ていただけるように、

社会科を中心に色々な教材研究を重ねながら、

それを公開して…ということをしているのですが、

たまに、「『たのけん』っていう先生は、自分のこと・自分のクラスのことしかやっていないんじゃない!?」とか思われているかもしれんな~なんて思ってたりすることがあります。

 

 

 

結論から申し上げますと、全く違います。

むしろ、同じ職場の同僚からは公務分掌が偏りすぎている!大変やろう!?と心配されるほどです。

 

 

 

実際、私自身の状況を申しますと、

ここ7年間ぐらいは、児童数700人規模の大規模校で、

ずっと5年生と6年生を行ったり来たりを繰り返している状況です。

しかも、ずっと38人学級~40人学級が続いていました。

 

 

また、公務分掌で言うと、

学校の体育・体力関係のチーフを5年間ほどしていて、

運動会などの体育関連の行事の中心になっているだけでなく、

色々な体力に関わる計画書や報告書、体力テストのデータの分析、

体育備品の管理と新規発注、後輩への助言なども担当している状況です。

 

 

さらに、無駄に防災士の資格をもっていることもあってか、

学校防災担当を私ともう一人の2人だけで5年間担当していて…

でも、こういうのって700人規模の学校だと普通、学年で分掌が当たってて4人ぐらいで担当していますよね…でも、私の学校は、なぜか私たち個人2人にずっと当たっているんです…^^;

 

 

また、私自身パソコンやエクセルが得意ということもあり、

正式な情報担当ではないのですが、情報担当の仕事の一部が管理職から直接回ってきたり…

そして教務の仕事の一部年度初めには全職員が使うための週案のプラットフォームの作成をしたり、長期休暇前には職員の休業予定の管理システムを作り、その他にも算数少人数記録などの記録簿のプラットフォームをエクセルで作ったり…)もしていたりしています。

 

 

 

正直、職場には職員が40人も居るのにな~…なんて、

疲れがピークの時なんかは思っていたりすることもありますよ()

 

 

 

 

 

 

でもそしたら、勤務時間がメッチャ長いんじゃない!?

と思われる先生もいらっしゃるかと思います。

 

答えはNOです。

 

私は普段は朝8時ごろに学校に着き、18時ごろには学校を出るという生活をしています。

※もちろん、忙しい時期は上記の限りではないですが…

 

 

 

じゃあ、土日出勤や持ち帰り仕事しているの?と思いますよね。

それも、Noです。

 

まず、土日出勤はこの5年間で2回(どちらも午前の2時間程度のみ)だけでした。

さらに、私は平日、家に帰ってからは仕事は一切しません。

 

 

 

じゃあ、このホームページの授業実践記事(指導案)は家に帰ってから作っているんでしょ!?

実は、これもNoなんです。

 

このホームページに出している授業実践の記事は、普段の授業準備の中で作ったもの流用というか、横流しをしているだけなんです…()

だから、実はこのホームページに出している授業実践の記事の作成は、ほぼ時間がかかっていないんです。もちろん、こういうコラム的なものは家に居るときに書いているんですけどね。

 

 

 

じゃあ、どのようにして教材研究やそのストックをする時間を作っているのか…

 

正直、時間を作るために色々な工夫しているのですが、

まずそれらの工夫の1番根底にあるは、私の仕事に対するマインドセットにあります。

私の仕事の仕方は、すごく単純明快で、キーワードは「生産性」です。

実際、私の学校の職員に「生産性と言えば?」と問うと全員がおそらく私の名前を挙げると思います。()

 

学校にはいろいろな仕事がありますが、

それらをすべて真面目にしていると、どれだけ時間があっても足りません。

大事なのは、“何のために仕事をしているのか”ということを意識するです。

 

そのために、私は全ての仕事を適切に分類整理して、

それぞれの仕事にかける時間や労力を調節しています。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

 

 

 

 

また、それだけではなく、

「自由な時間を作るために、自由な時間を使う」ということをしています。

もっと具体的に言うと、「自分の時間を作るために、Excelの勉強」をしています。

実は、以前NPO法人東京学芸大こども未来研究所」の方からインタビューを受けたことがあり、そこでもお話したのですが、

ここ最近、「教師の多忙」が叫ばれるようになり、「教師の働き方改革」という旗を上げて、仕事の量を減らすことばかりを意識しているように感じます。

それも大切だとは思います。でも、それだけではなくて、自分自身が勉強をして、自分自身の能力を上げることで、仕事の時間削減につなげることも大切だと考えています。

具体例を挙げるとすると、例えば、Excelの関数の勉強をしておけば、他の人が30分かかる仕事も1分で終わらせることができるようになります。さらに、マクロの勉強なんてしてしまえば、人が3分かかる仕事を1秒以内で終わらせることもできるようになるんです。

特段勉強せずに、地道に30分かけて仕事したとしても、ちゃんと勉強して得た知識を活かして同じ仕事を3分で済ましても、出てくる結果は同じなんです。それだけで27分の差ができるんです。その時間を他のことに使えますよね。更に勉強して能力を上げるもよし、教材研究に充てるもよし。

 

 

 

 

「子どもたちのために」という崇高な目標を掲げて、一生懸命自分の身を削りながら頑張る先生も素敵だと思います。

でも私は、それよりも大事なのは「教師自身が幸せになること」だと思っています。「幸せ」な人でないと、他の人を「幸せ」にすることはできないと思っているからです。

ただし、それは仕事で手を抜いて楽をしようといっているのではありません。きちんと子どものためにやることはやる。そのために使えるものはどんどん使う

そして、“自分の能力を上げる”ことも大切にして、同じ結果をより短い時間で生み出すことができるようにする。そして、その浮いた時間を自分のために使う。そうすることで教師自身にも「ゆとり」ができるし、勉強して身に付けたスキルは自分の財産にもなります。

そうして自分の幸せについても考えることが、幸せな子どもを育てるためには大事なのではないかと思っています。

私が立ち上げているこの「社会ノマド」のホームページでは、私の行った社会科の実践をすべて公開しています。どんな資料をどんなタイミングで出すのか。そして何を問うのかなど、いずれも細かく明記することで、誰でも授業しやすいよう心がけています。

こうしたサイトは私のサイト以外にもいくつかあります。それらを上手く活用していくことで、教材研究を0からのスタートではなく、ある程度の段階から行うことができます。

今あるものを活用して、子どもたちに価値のある授業を提供しつつ、自分の時間も大切にして、自分らしい働き方を考えてほしいと思います。

 

 

 

また、上記の2つ以外にも、OJTで紹介した色々な小技であったり、どのように授業準備や教材研究、そしてそのストックをしているのか、そしてまだ誰にも紹介していないような仕事の効率を上げるための工夫も、いくつかあるので、これから色々紹介していきますね^^

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