1.スライド1(小さい)

 ・[沖縄県の家]を提示。

 ●自分達が住んでいる地域の家と似てる?   
    ⇒いや、似てない…

<沖縄県の家にはどのような特徴があるのだろう?>

 ・資料をもとに違いを見つける(個人) [Jamboardの付箋機能を活用]:Jamboard用背景画像
家の比較(Jamboard用背景)

   家の周りの塀

家の正面のついたて(ヒンプン)

   しっくいでとめたかわら     

   家の周りに木(ふくぎ)

   一階建て

   玄関がない

   大きな窓           

   家が白い

   屋根の上に貯水タンクがある   

 ・交流する(他の班のページを見に行く)

 ●なぜこのような特徴があるのだろう?(オクリンクで予想を提出ボックスに提出[制限時間4分])

 ・共通点や疑問点、反論をノートに整理[制限時間4分]

 ・交流(黒板には「台風対策」「暑さ対策」「水不足対策」の3つにさり気なく整理※明示しない)

   台風対策:台風が多いから、頑丈な家にして、防風林や石垣で囲って家を守っている

   家の周りの塀

家の正面のついたて(ヒンプン)

   しっくいでとめたかわら     

    家の周りに木(ふくぎ)

    一階建て

   暑さ対策:一年を通して暑い地域だから、風通しをよくするため

   玄関がない

   大きな窓           

   家が白い

   水不足対策:雨は多いが島自体が小さく、川が短いのですぐに海に流れてしまい、水不足になる

   屋根の上に貯水タンクがある   

       どうも気候と関係していそうだという方向に持って行く。

 ・検証(教科書でどんな気候の特徴かを確かめる)

   台風・暑い・水不足⇒黒板でグループを明確化

 まとめ:沖縄の家は、台風や暑さ、水不足に負けない家。つまり、沖縄の気候に合わせた家になっている。(対策)

 ●「台風がたくさんきて、一年中暖かくて、水がない。」こういう気候、この3つの中で“沖縄ならでは”の気候ってどれだろう?

    一年中暖かいということ

※「水不足」と出てきたときは、「沖縄の降水量はそれなりにある。それでも水不足になるのはまた別の問題だから、“気候”の特徴とは言いにくいんだ」と流してください。

≪沖縄の人たちは、一年中暖かい気候をどのように活かして生活しているのかな?≫

 

2.スライド1(小さい)

・復習

   家の特徴:台風・暑さ・水不足という沖縄の気候の特色に対応した家作り

 ●この中で沖縄の一番の特徴と言えば?

   一年中暖かいということ

  ≪沖縄の人たちは、一年中暖かい気候をどのように活かして生活しているのかな?≫

   ・予想⇒分析(提出Box1に予想を提出⇒調べる視点を整理)

 ・「調べる視点」の交流

    観光業に活かしているのではないか

    農業に活かしているのでないか(「海津市」の既習より)

   ・班ごとに「学びのサイクル」
f

    ハッキリ

     観光業

      リゾート開発

     農業

      特産物

       さとうきび 

       パイナップル

       シークワーサー

       マンゴー

       菊

    ・まとめ(口頭で全体交流)

結局、観光業農業 

特に、一番多く作られている「さとうきび」を「沖縄の宝」と呼んでいる

次の時間の布石になるので、確実に押さえておく

※出てこない場合、「沖縄の人たちが特別扱いしている農作物のはどれ?」と聞くと良いかもしれません。

・まず、農業についてくわしく調べていこう。そして、その後、観光業について調べていこう。


 

~農業編~

3.スライド1(小さい)

復習

  農業

   特産物

    さとうきび ⇒ 「沖縄の宝」と呼んでいる

※沖縄県民の農家のほとんどがさとうきびを作っている

    パイナップル:国内産のほとんどが沖縄県産

    シークワーサー

    マンゴー

    菊

 スライド1

   ●教科書にも「パイナップルは一玉数千円する高価な物がある」と書かれていたよね。

  ・[パイナップルとさとうきびの1haあたりの単価]を表示

    1haの畑でさとうきびを育てたときは、1066090円。

    1haの畑でパイナップルを育てたときは、5173000円。

   ●みんなが沖縄の農家なら、パイナップルとさとうきび、どっちを栽培する?

     パイナップル。でも、実際の沖縄の農家は圧倒的にさとうきび。

<なぜ沖縄の農家達は「さとうきび」を選んで作っているのかな?>

  ・予想⇒分析(提出Box1に予想を提出⇒調べる視点を整理)

・「調べる視点」の交流

    「さとうきびは作りやすいのか」

     台風に負けない強さ

     水が栽培にそれほど要らない

    「さとうきびは沖縄でしか作れない物なのか」   ・・・など

   ・班ごとに「学びのサイクル」

ハッキリ

 ・茎を束ねて台風対策が出来る

 ・さとうきびは機械で収穫できる。

  (パイナップルは手作業で収穫している) など

気になる

 ・潮害って何?

・パイナップルは台風に弱いのか

         ※大体の班が「さとうきびは台風に強い作物」という結論にたどり着いたタイミングで、●本当にさとうきびは台風に強いのか、気にならない?と、次の映像資料を展開。

   ・検証(NHK for school「おきなわのさとうきび作り」を視聴)

https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005310898_00000

    ⇒さとうきびは台風で倒れる。ても再び立ち上がる。ということがこの映像でわかればOK

  ●「さとうきびは台風で倒れても、再び立ち上がる。」これは農家にとってどんなメリットがあるの?

    沖縄は台風がよく来る地域。パイナップルだと全部だめになる可能性がある。でも、さとうきびなら

台風が来ても安心。高収入ではなく、安定した収入を得るために「さとうきび」を選んでいる。

 

  ・まとめ

    沖縄は台風がよく来る地域。パイナップルだと全部だめになる可能性がある。でも、さとうきびなら

台風が来ても安心。高収入ではなく、安定した収入を得るために「さとうきび」を選んでいる。

 

 


4.スライド1(小さい)

  ・菊についての情報を与える。[菊の種類]を提示

スライド5

    ※このときに、共通点が2つあるから、それを探すように指示を出しておく。

  共通点は何だと思う?

    ・全て菊であるということ

    ・旬の時期が全て5,6月と10,11月であるということ。

  ●どこで作られてると思う?

  ・[生産量ランキング]を提示

4.<どうして沖縄で菊を作っているんだろう?>

  ・1位の[愛知県の雨温図]と3位の[福岡の雨温図]を提示

スライド7

菊の旬の時期の気温が似ていることを確かめる。

   (菊に最適な温度は15℃~25℃程度なんだということを合わせて確認)

  ・[沖縄県の雨温図]を提示して、違いを見つける

スライド8

       沖縄の気温は似ても似つかないことに気づかせる。

 <気候が全然違うのに、どうして沖縄で菊を作っているんだろう?>

  ・予想⇒分析(提出Box1に予想を提出⇒調べる視点を整理)

・「調べる視点」の交流

    「沖縄の冬の気候と、その他の春・秋の気候が似ているんじゃないかな」

    「沖縄で育てている菊の種類が他と違うのではないか」   など

  ・[3ヶ所の雨温図]を印刷・配布

  ・班ごとに「学びのサイクル」

ハッキリ

 ・沖縄の冬の気候と、その他の春・秋の気候が似ている

気になる

 ・なぜ菊の花なんだろう?他の花でも良くない?

 ・時期を他の地域とずらすメリットって何?

      ※机間指導しながら、この2つの疑問を見つけたら、全体に広げる

 ●どうして沖縄は冬に「菊」を作っているの?

   他の地域では寒くて作れないが、沖縄は冬も暖かいから、他の地域では作れない時期に作って儲けようとする作戦

   菊はお葬式などにも使われる花で、一年中需要がある花ということにも気がつけたら素晴らしい!

  ・まとめ

    沖縄では冬でも暖かいという気候の特徴を活かして、他の地域ではできない冬の菊栽培をしている。その工夫として、電灯を使っている。

  

 

~観光編~

5.スライド1(小さい)

[観光でいきたい県ランキング][月別観光客数][観光客数推移]を提示

5.<観光客が沖縄に惹かれる魅力は?>

 <観光客が沖縄に惹かれる魅力は?>

  ・予想⇒分析(提出Box1に予想を提出⇒調べる視点を整理)

・「調べる視点」の交流

    自然がきれいなのは?

    文化が良いのでは?   など

  ・[沖縄観光パンフレット]配布・提示

  ・班ごとに「学びのサイクル」

ハッキリ

 ・沖縄には他にはない気候だけでなく、豊かな自然や文化がたくさんあるからだ。

   ⇒沖縄の自然ってめっちゃ綺麗やな~

気になる

  「豊かな自然」というが、人工物がある。これは本当の意味での「自然」なの?

※ここで言う“自然”は実は完全な自然ではなく、観光しやすいように人間が加工している(手を加えている)ということを確かめておく(観光開発)

実は、自然を見せるために自然を壊しているという現状がある。

 ※次の時間への布石


6.スライド1(小さい)

 ・復習

豊かな自然や文化がたくさんあるからたくさんの観光客がやってくる。

 ・沖縄の産業のうちわけを紹介

・観光客は“自然”を見に来る。でも、その観光客のために“自然”を壊している現状がある。どう思う?

https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/sangyo/uchiwake.html

<観光開発のために沖縄の自然を破壊することについてどう思う?>

   ※今回の課題については、答えがないということを予め言っておくと安心して考えられると思います。

・自分の考えをもつ(オクリンクで「肯定(赤)」と「否定(青)」カードを提出させる)

・意見は口頭で討論 ⇒ 石川県に住む自分たちの結論を出す。

  仕方の無いこと(肯定的)                 ダメだと思う(否定的)

●沖縄の人はどう思っているのかな?出身のBIGIN「島んちゅぬ宝」の歌から考えてみよう。

何が合っているのかはわからない。でも、間違いなく言えるのは、

観光業があっての沖縄県。それがなくなると、沖縄の人達の生活ができなくなる。

   

 これをしっかり押さえておく。これが次の時間の布石になります。

    ※でも、これは沖縄の人全員の意見ではなくて、あくまでもBIGIN個人の意見だということは確認しておく

・自分の今の考えを“ふりかえり”としてまとめさせる。

 

7.スライド1(小さい)

復習:温かい気候

     首里城

サンゴがきれい など → 観光客がくる

・観光客が目当てにしているものの一つが「珊瑚」であることを紹介。[プレゼン]

スライド1

 ・珊瑚が減ってきたのに、2009年を境に復活した。([プレゼン(グラフ)]

スライド7

<なぜ沖縄のサンゴは急に増えたのかな?>


     ・予想⇒分析(提出
Box1に予想を提出⇒調べる視点を整理)

・「調べる視点」の交流

「人が関係しているんじゃないか」

  ・保全活動  ・環境破壊をやめた など

「自然が関係しているんじゃないか」

  ・水温が良い感じになった。 ・水質が良くなった など

   ・[検証資料:金城浩二.docx]を教科書・資料集の追加資料として配布

   ・班ごとに「学びのサイクル」

ハッキリ

 ・人(金城浩二さん)がサンゴ復活に向けて立ち上がったんだ。

 ・金城さんはサンゴを守り、増やすために仕事をやめて、借金まで抱えてサンゴのために人生をささげた。

気になる

・そこまでして、サンゴを守ろうとするわけは?

・守ろうとしたのは金城さんだけなのかな?

※以上の様な「疑問」を出している班があれば、[深めの資料 - 横向き.pdf]]を渡す。

 ・観光客を呼ぶためだったかな?

    それだけじゃなさそうだ…

 ●珊瑚を守ろうとしている人たちの目的は何なんだろう?

最大の目的は沖縄の自然を守りたい!ということだったんだな。その結果として、観光客が増えていることにつながっているということに過ぎないんだな。

   「観光客呼びたい自然を守ろう」ではなくて、

「自分たちの故郷の自然を守ろうそれを見に観光客が来る」なんだな!

 


スライド9

※映画「てぃだかんかん」になっている。

 

8.
≪一年中温かい気候を沖縄の人達はどのように活かして生活しているのかな?≫(まとめ)

・ムーブノートに自分なりの結論を書く(10分)

・広場に提出させて、交流する。

  納得できた結論には「いいね!」ボタンを押させる

   ※このときに広場の「氏名を非表示にする」設定にしておくと、平等に評価できると思います。







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