いよいよ1学期中間の漢字50問テストの時期ですね!
子どもたちにとって、一つの難関になっている「漢字50問テスト」
これって、自分自身が子どもの頃も、
このテストが来たら「おぉー-!!来たー――!!」って感じていたのを覚えています。
この感覚って、今の子どもたちにとっても変わらない感覚らしいですね。(笑)
みなさんは、この50問テスト、どのように子どもたちに告知していますか?
「明日、テストするから勉強してこーい!」という感じですか?
それとも、普通に「明日、〇時間目に漢字50問テストします。」という感じですか?
私の場合は、実は上のどちらでもありません。
私の場合は、一切告知せず、におわせることもせず、完全抜き打ちテストでします。
毎日、次の日の予定を確認してから子どもたちを帰すと思うのですが、
その際は、「学活」や「総合」など、特に荷物を持ってくる必要のない科目を伝えておいて、
実際、その時間になったらおもむろに50問テストを配ったりしたりします。
なぜ、私がこのような予告を全くしないテストにしているのか。
一番の理由は、普段の漢字の学習を「作業」にしないためです。
普段、新出漢字を宿題として学習してくると思うのですが、
ただ漢字ノートに書いてきていて、頭に全く入っていない子って居ませんか?
それって、ただの文字を書く筋トレにはなっているけど、
漢字を覚える活動にはなっていないんですよね。
でも、事前に「漢字50問は抜き打ちでするから、いつテストが来てもいいように、普段の漢字練習でしっかり“覚える”ことを意識してやってくるように!抜き打ちテストの合格点は90点、再テストは100点!」と伝えておいて、(私の場合は4月から予告しています)
本当に抜き打ちで突然実施すると、おそらく、一番最初の50問テストの平均点は、目を覆いたくなるような点数にはなるのですが、子どもたちは「この先生、本当に抜き打ちでするんだ!」と気づいてくれます。
そして、90点を取れなかった子どもたちは、
再テストの合格(100点)を目指して必死で勉強し直して、休み時間を返上して再テストをします。
そして、とうとう全員合格を迎えるのですが、
そのときにみんな、“漢字、ただ写しているだけじゃダメなんだ”と気づくんですよね。
だから、1学期末の50問テストをすると、平均点がかなり上がります。
もちろん、この一学期末のテストにしても、
事前に「明日、50問するぞ!」と伝えた方が平均点はもっと上がるとは思います。
でも、これは“短期記憶の能力”のテストではなくて、”漢字の定着“を測るテストだから、それで良いと思っています。
さらに言うなら、私がこれをやっている目的も、普段の漢字学習の生産性を上げるための子どもたちの意識改革なので、なおさらです。
実際の漢字を使うタイミングって、結局抜き打ちですもんね。
明日使う漢字なんて誰もわかりませんもんね。
そして、
【ただノートに文字を書き写しながら指の筋肉を鍛えるだけの作業】から、
【ちゃんと漢字を覚えるための家庭学習】に意識が変わっていくことが、
子ども達にとっては大事なのかなと思っています。
実際、このやり方をしていると、
3学期にもなってくると、予告してもしなくても変わらないような点数になってきます。
つまり、普段の漢字学習が記憶に残すことを意識した漢字学習に変わっているんだと思います。
※もしかしたら、「もうそろそろ抜き打ちかな?」と踏んで、練習している子が居る可能性もありますが…(笑)
この方法は、賛否両論があると思いますが、
“学校の当たり前“を疑うことキッカケになってくれたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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