
いよいよ授業が始まりますね!
私の場合は教科開きは、必ず「国語」でするようにしています。
※社会が一番好きなんですけどね^^(笑)
みなさんは、どんな”国語開き”をしますか?
「目次」を使って、一年間の学習を見通させるということをする先生もたくさんいるかなと思います。
でも、私は「目次」は一切使わずに国語開きをします。
というのも、昔は「目次」を使ってやっていたのですが、
例えば「ごんぎつね」とか「大造じいさんとガン」など、
大人が聞けば、「あれか~!」となるけど、
子どもは全く知らないので、
目次でタイトルを見たところで、
ただの”物語文”という理解で終わるんですよね。
当然なんですけどね。
そうなってくると、
結局どの学年でも「物語文」や「説明文」などを学習していきます。という説明で済んでしまうことだな~なんて思ってから、
国語開きでは「目次」を使わなくなりました。
それからは、私の国語開きでは「扉の詩」で、
たった3つの発問で
「どんなことを」学習していくのか ではなくて、
「どのように」学習をしていくのかということを子供達から引き出すようにしています。
なぜ国語で教科開きをするのかというと、
結局ここで引き出す学び方は、他の教科でも共通するからです。
では、実際にどんな1時間にするのかを、
5年生の国語の扉の詩を例に挙げながら紹介していきます。
他の学年の扉の詩でも、同じようなパターンでできるかなと思うので、参考にしていただけたらと思います。
=== 実際の授業 ===========
・みんなで音読をする
※ここでみんなで揃っていたら、評価する。

<扉の詩「銀河」はどんな詩なのかな?>
●この詩はいくつの連に分けられますか?(1つ目の発問)
3つ
句点で区切られているから
※ちゃんと理由(根拠)を付けて結論が話せていたら評価する

●どの連が好きですか?(仮に第一連~第三連をA~Cとする)(2つ目の発問)
A:タイトルが入っているから
星がキラキラしているから
B:例えが面白い
C:作者の気持ちが表れているから など、
※正解がない問いにも、自分なりの意見をちゃんと話せていたら評価する
●なぜ、この「銀河」が5年生の”扉の詩”(その学年で最初に学習する教材)になっていると思う?(3つ目の発問)
「ぶつかり合い」という言葉から、どんどん意見を言い合おう!という意味だと思う。
子ども達一人一人が1つ1つの星で、みんながキラキラ輝いていて、その輝きをもっと輝けるように頑張ろうということを伝えたいんだと思う。 など
※この発問で子どもたちから「どんな姿で授業に臨むか」ということが色々出てくると思うので、それを教師が評価しまくって引き出しまくる!
そして、最後に、
これから、国語だけじゃなくて、色々な教科の授業でみんなで「ぶつかり合って」どんどん「輝ける」人になっていこう!
などのように、子どもたちの発言の中のキーワードをつなぎながら締めくくる!
「評価」というと言葉の意味にとらわれがちですが、子どもの動きを価値付けるということですよね。子どもが何気なくしている動きには「大切な意味があるんだよ」ということを言語化して返してあげることって、とても大切だと自分も考えます。よいものは、既に子どもたちの中にある、というようなことでしょうか。
また、「好きなところは?」これもすぐに取り入れたい発問です。全員が参加できますし、子どもが答えたら、「どうしてそう思ったの?」と返せば、自然と理由に意識が向きますよね。根拠となる資料に目が向いているような発言を価値付ければ、こうした行動のよさがジワジワと広がっていくように思います。
さらに、視点を変えると、教師のこれからの一年間の授業の方針を間接的?直接的?に伝えることで、自分の覚悟(といったら大げさかもしれませんが)も定まるように思います。自分は特にブレがちなので…
何をするのかを授業開きでみることも大切だと思いますが、どのようにするのかを大切にするということ、忘れずに痛いと思います。長文失礼しました。
忘れずにいたいと思います。
でした。
コメントありがとうございました!
そうですよね!「どのようにするのかを大切にするということ、忘れずに」ということは、本当に大事だな~と思います^^
斎藤さんのコメントを見ながら、そうそう!とめっちゃ頷きながら読ませていただきました^^
また、今後ともよろしくお願いします。