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脱・台本型ノート。目指すはメモ型ノート!

 

 

ノート指導をすることって、1学期の段階ではとても重要ですよね。

 

でも、その重要性がわかっていても、
どう指導してい良いのかということがわからないという先生も少なくないのではないかなと思います。

 

 

私は高学年を担任することになった時はいつも授業中、こんな話をします。

「台本型ノートを抜け出そう。目指すはメモ型ノート!」

 

 

 

 

まず、台本型ノートとはどういうノートのことか。

学習課題に対して自分の考えをノートに書かせたときに、

「ぼくは、●●だと思います。わけは・・・だからです。」というように、

まるでセリフのように書くノートです。

こういうノートを書く子って、
子どもたちって本当にたくさんいますよね。

実際、昨年度の5年生38人も、今年度の5年生35人も、

もれなく見事に全員がこのような形でした。

 

これで良しとする先生も居らっしゃるかとは思いますが、

ここで考えなくてはいけないのが、2つあると思います。




1つ目は、

以前投稿した「学期目標」とも関連してきますが、

「自分の考えをノートに書く目的」です。

当然、ノートに書く目的は「思考の整理」であって、「台本の準備」ではないですよね。

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2つ目としては、この発表原稿を作るスキルが大人になっても必要かということです。

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例えば大きなシンポジウムでスピーチをするなど、
特殊な場合においては発表原稿を書くということはあるかもしれませんが、

基本的には人と話し合うためにこのようなことをしている人はまずいないと思います。

 

ほとんどの人の場合は

伝えなくてはいけないことや自分のアイデアのメモを準備する程度ではないでしょうか。

 

つまり、時間をかけて発表原稿を作るというスキルは必要ないんですよね。

 むしろ、メモを頼りに話をして相手に伝えるというスキルの方が必要なんですよね。

 

 

 

だからこそ、このような原稿型というか、台本型のノートは脱却させるべきだと考えています。

 

 

 

では、どう指導するのか。


やることは2つだけです。

 

1つ目は

「ノートの考えのところには“キーワード”と矢印などの“記号”を使って書くようにしよう」と話すことです。


もしかしたら、「これなら自分もやっている!」という先生もいらっしゃるかと思います。

でも、これって、本当に大事な声掛けかなと思います。

 

 

そこで、2つ目としては、

それがしっかりできている子のノートのコピーを1枚、掲示することです。

「なんだ…それなら自分も、やってるよ!」という人も居るかもしれません。
でも、私の場合とは、掲示する場所が違うと思います。

私の場合は、そのノートのコピーを自分の教室の前の廊下に掲示します。


というのも、
教室内に掲示だと、自分のクラスの子しか見ませんよね。

でも、廊下に掲示すると他のクラスや学年の子らも目にします。
そうすることで、その掲示を見た子どもがその子を褒めてくれるんです!

教師に褒められるよりも、
友達に「お前、すごいな!」って褒められる方が、
子どもって嬉しい
んですよね。

そして、その子も同じようなノートを心掛けるようになっていくんです。

結果として、その良いノートが学年に広がっていくんです。




同じ”掲示する”という教師の仕事でも、
貼り出す場所を工夫することでその効果を倍増させることができるんですよね。
これも私の「生産性」を意識した工夫の一つです^^

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この2点だけで十分子どもたちのノートは変わります。

 

 

 

 

 

大人もそうですが、「子どもたちにもはたらき方改革を!」ですね。^^

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。