※改訂版をアップしました。2021/06/19
令和3年度(2021)ver.
「くらしを支える食料生産~なぜそこで作っているの!?~」
(指導案・発問・ワークシート)
http://shakainomado.blog.jp/archives/35331289.html
0.導入前日:スーパーのチラシを持ってこさせる(チラシがない人の為、ある人はたくさんもってきてね^^)
1.<自分たちが普段食べている物はどこから来ているのだろう?>
・[食べ物のふるさと調べ]でわかった食料の生産地を白地図(日本地図、世界地図)に書き込み、それぞれの産地を共有する。(米用、野菜用、畜産物用に分けておく)
※加工品(カレー粉、かまぼこなど)ではなく、食材のみピックアップさせる
●何か気づいたことはありますか?
米:石川県や東北地方が多いな。(北陸や東北が米作りがさかんなのかな)
野菜:色々なところから来ているぞ。
畜産(肉):日本だけでなく外国など、いろんなところから来ているんだな。
畜産(魚):北陸が多いな
⇒以下の2点がわかればOK
・日本各地のものを食べているということ
・作物によって生産している地域の偏りがあるということ
↓
≪日本の食料の産地の広がり方にはどんな特徴があるのかな?≫
2.<日本の食料の産地の広がり方にはどんな特徴があるのかな?>
・調べる:地図帳の統計で、どこらへんが多いのかを調べさせる。(トップ5県ぐらい)
→ワークシート:[食料生産ランキング]に書き込ませる。
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米 |
野菜 |
畜産物 |
水産物 |
1位 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
2位 |
新潟 |
茨城 |
鹿児島 |
宮城 |
3位 |
秋田 |
千葉 |
宮崎 |
長崎 |
4位 |
茨城 |
愛知 |
岩手 |
青森 |
5位 |
山形 |
熊本 |
茨城 |
三重 |
・考える(「広がり方」+なぜそういう傾向にあるのかということを考えさせると良いかと思います。)
※このときは「米」は「米」、「野菜」は「野菜」で別々に考えるように指示。全体的に考えさせてしまうと、単純に「北海道すげー!」というような方向になって「北海道」に意識がいっちゃうので…
米:東北地方が多い
⇒寒い地方(北日本)がお米は育ちやすいのではないかな ※次の単元の既習となるので確実に抑える
野菜:北海道、関東が多い
⇒土地が広い北海道。人がたくさん居る東京(大消費地)から近い関東
畜産物(肉):北海道や九州が多い
⇒牧場を経営するためには土地の広さが必要
水産物(魚):これは特徴がつかみにくいかと思います。
※ただし2位は宮城だということをとにかく印象付けておいてください。水産業の1時間目のための布石となります。
・検証:どうしてそのような傾向があるのかということを教科書で確かめる。
野菜:大消費地(都会)の近いところでおおく生産してる。。
畜産(肉):広い土地(地形)が必要だから土地の広い北海道や九州でさかん。
畜産(魚):(魚は種類が多く漁場も違うので、“全体”となると色々混ざるから特徴がなくなる)
↑このことは教師側から教えるしかないかと思います。
まとめ:農産物や畜産物は、地形や気候だけではなく、大消費地からの距離など、立地条件も大事なんだな。
※“地形”と“気候”は全単元までで学習済み。“立地条件”という考え方は教師から提示してあげてください。
⇒これからは日本の食について学習していくことを共有。
まずは日本人の主食、米作りについて学習をしていこう!
【次の単元:「米づくりのさかんな地域~米作りに新たな希望の光を(六星の取り組み)~」】
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