※改訂版をアップしました。2019/09/17
令和元年度(2019)ver.
6年「町人の文化と新しい学問」
(指導案・発問・ワークシート)
http://shakainomado.blog.jp/preview/edit/20d2e847abe82797174c32a585061ad3
文化の学習をする単元で、面白くない!と思ったので、 文化の学習を歴史っぽく学習するような感じになるように単元を組み立ててみました。 課題とまとめの整合性がとれていない部分もありますが、ご愛敬ということで、ご了承下さい!^^
・250年も続いた理由はハッキリしたよね。
・これから勉強したいことは?
≪どうして250年も続くほど安定した江戸幕府は滅びることになったのかな?≫
1.
<浮世絵は今までの絵とどこが違うんだろう?>
・雪舟の墨絵と浮世絵を提示して、その違いを考えることができる。(配布用資料)
調べる
版画として大量に同じ絵をすることができたこと
そのため、安く売ることができるため、多くの人が浮世絵を楽しめるようになった
●”歌川広重”や”浮世絵”の登場で、世の中はどのように変わったと言えば良いだろうか
・歌川広重のような下級武士でも技術で、名誉を手に入れられる人が出てきた。
・町人や百姓も娯楽を楽しめるようになった→身分の差が少し小さくなった
→これからの時代は町人中心の文化になってきたんだな。
2.
・【Baldwinの地図】を配布&提示
・1835年(人工衛星などはない時代)に作られた、アメリカ人のBaldwin(ボールドウィン)によって作られたということを紹介
・この地図を見て、感じたことは?
なかなか上手!
でも、北海道はちょっと違うな・・・
・その14年前(1821)に日本人が作った地図があるんだけど、日本の形はどんなんになってると思う?
きっとへたくそ・・・
・【伊能忠敬 地図】を配布&提示
・この地図を見て、感じたことは?
すごく正確!
どうやって作ったんだろう?
<伊能忠敬はこれだけ正確な地図をどのように作ったのかな?>
予想
検証
天文学や測量術を学び、その知識を活かした
自費で江戸から青森への道と北海道の道を測量
↓(幕府に認められて、幕府の事業として全国地図を作るように)
72歳までに全国を測量し、その2年後になくなった。その後は弟子や友人が引き継いで完成させた。
●”伊能忠敬”や”伊能の地図”の登場で世の中はどのように変わったと言えば良いだろうか
・伊能忠敬のような商人でも学問で、名誉を手に入れられる人が出てきた。
3.
・日本は鎖国として、貿易を制限していたことを確認する
・どこの国とどこの国とだけ貿易をしていたんだったかな?
オランダと中国
・医者の杉田玄白と前野良沢の2人は[中国の医学書]で医学を学んで医者になった。
→提示(当時の医者は、真剣に人間の体はこうなっていると思っていた)
・2人はオランダの医学書[ターヘル・アナトミア]を運良く手に入れることができた。
→提示&配布
(もちろん2人はオランダ語は理解できない)
・これには何て書いてあるのかな?
・杉田玄白と前野良沢は辞書も何もなしで日本語訳することに挑戦し、「解体新書」を完成させた。→提示
<杉田玄白と前野良沢はどうやってこれを翻訳しようとしたのかな?>
予想
日本語をしゃべれるオランダ人を探したんじゃないか
実際に解剖したんじゃないか
検証
地道に考えた
●とてつもなく大変な作業になることは最初からわかっていたはず。それでも翻訳しようとしたのはなぜ?
オランダの医学書の正確さに驚いたから
西洋の学問(蘭学:オランダから伝わった学問)の方が正しいということに気づいたから
●蘭学に対する関心の高まりは幕府に対してどんな影響を与えたの?
世界に目を向けて、政治や社会がこのままではいけないと考える人が現れ、
鎖国制度について批判する人が現れ始めた。
4.
この時代、蘭学だけでなく、国学と呼ばれる学問も発達した。
(実際、オランダ語を話せる人は少ないですよね)
<国学ってどんな学問なのだろう?>
調べる
・昔の日本人がもっていた考え方を研究しようとする学問
・天皇を尊いものとする考え方
・日本古来の考え方を大切にする国学
・この国学が幕府に与えた影響は?
政治の現状を批判する人たちが現れてしまった
●”日本古来の考え方”を学んだ人たちは、今の政治のどんなところが問題だと捉えたの?
日本古来の考え方は、皆平等。全ての人が公平であるべき
しかし、今は士農工商という身分制度で成り立っている社会
そこが問題だと捉えた。
5.≪どうして250年も続くほど安定した江戸幕府は滅びることになったのかな?≫
(まとめ)
調べる+考える
・蘭学が発達して、鎖国をしている幕府に対して反感を持つ人が現れた
・国学を学習している人の中で、士農工商の身分制度について疑問を持つ人が現れた
・ききんが何度も発生し、百姓一揆や打ち壊しが全国で起こるようになった状況から、幕府が力がなくなってきていることを感づいた人が出てきた
↓
人々が”新しい政治”を考えるようになり、幕府の力が衰退していった。
※改訂版をアップしました。2019/09/17
令和元年度(2019)ver.
6年「町人の文化と新しい学問」
(指導案・発問・ワークシート)
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