※改訂版をアップしました。2020/04/14
令和2年度(2020)ver.
5年「低い土地の暮らし ~海津市から自分の校区へ~」
(指導案・発問・ワークシート)
http://shakainomado.blog.jp/archives/31994594.html
1.
●普通の町とはちょっとちがった特徴がある町の写真を見せます。どんな特徴があるのかな。
・[海津市の様子]、[海津市 空中写真]を提示・配布
<海津市にはどんな特徴があるのだろう?>
・読み取る
・交流する
川に囲まれている
堤防に囲まれている … 輪中
町の高さが川よりも低いところにあるように見える
・検証する
[3つの川が集まる地域の土地の高さ]を配布し、海抜0m以下の部分を色ぬりさせる。
※必要であれば、どういう意味なのかということは理解させる。(海抜0m=海面の高さ ※満潮時と干潮時の平均)
・まとめ:「輪中」「海抜」「堤防」を使って海津市の特徴をまとめられる。
2.
・復習
海津市は堤防に囲まれた輪中で、海抜0m以下の町だ。
<海抜0m以下の町と海抜0m以上の町のどちらに住みたいかな?>[討論形式]
・すぐに挙手でどちらに住みたいかを確認し、人数把握をする
・相手を説得できるような理由を考える
・討論
堤防が決壊したら水害にあう など
・結果(おそらく海抜0以上が人気になるかと思います)
再度挙手で調査し、どのように人数が変化したかを確かめ、移動した人に理由を話させる
→重要なポイントのピックアップ
・まとめ:堤防が決壊したら水害にあうなどの問題点を整理してまとめる。
「水害」:水によりもたらされる 個人的・社会的被害の総称
→つまり、被害を受けないと水害ではない!
●海津市の人々は水害など気にしていないんだろうか?→違う。何か工夫しているはずだ。
↓
≪海津市の人々はどのように工夫しながら生活しているんだろう?≫
・ふりかえり
本時の学習で自分が感じたことや気になったこと
3.
・復習
海津市のような海抜0m以下の町に住むのは、水害のリスクがある。
・1851~1900の50年間で水害の発生件数が約70回に及ぶことを紹介
(金沢市は同期間で1874(明治7年7月7日)の手取川犀川洪水、1897(明治29年8月2日)手取川梯川洪水の2回のみ)
<海津市の人々はどのようにして水害を減らすことができたのかな?>
・予想
・交流
「水害を防ぐ方策」 「被害を少なくする方策」に分けて板書
堤防 家の高さを高くする
・検証
川の流れを整理 大型排水機場(農作業の被害を小さくする)
(輪中80→30) 水屋(備蓄倉庫兼避難場所)
堤防 水防演習
●水害件数の減少と直接かかわっているのはどの取り組みかな?
左が「災害を起こさないように」→防災
●右側に書き出した残りの取り組みは何のためか?
右は「被害を少なくする」→減災
・まとめ:「防災」「減災」、「安心」でまとめる
↓
・次時へつなげる
これで水害は起こらなくなったと言っていいのかな?
“海抜0m以下の町に住む”のは、デメリットしかないのかな?
→いや、メリットがあるはずだ!
4.
・復習:いろいろ工夫しながら生活していることがわかる。でも、低地ならではのよさがあるはずだ!
<海津市のような低地のメリットって何だろう?>
・予想
・交流
・検証
農作業がさかんに
遊水地や観光地化(レジャー)など、豊富にある水をうまく利用している
●もとから農業がさかんな地域だったの?
農作業には苦労が多く、悩んでいたが、田の広さや形を整え、水路を埋め立てた
前時の防災・減災のための工夫+本時の改革
=水害を防いで、水を利用しやすく:「治水」
・まとめ:「遊水地」「観光地化」「治水」でまとめる
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