1.

 ●普通の町とはちょっとちがった特徴がある町の写真を見せます。どんな特徴があるのかな。

 ・[海津市の様子][海津市 空中写真]を提示・配布
海津市の様子
海津市 空中写真

 <海津市にはどんな特徴があるのだろう?>

 ・読み取る

 ・交流する

   川に囲まれている   

   堤防に囲まれている … 輪中

   町の高さが川よりも低いところにあるように見える

 ・検証する

   [3つの川が集まる地域の土地の高さ]を配布し、海抜0m以下の部分を色ぬりさせる。
3つの川が集まる地域の土地の高さ

         ※必要であれば、どういう意味なのかということは理解させる。(海抜0m=海面の高さ ※満潮時と干潮時の平均)

 ・まとめ:「輪中」「海抜」「堤防」を使って海津市の特徴をまとめられる。

 

 


2.

 ・復習

   海津市は堤防に囲まれた輪中で、海抜0m以下の町だ。

 <海抜0m以下の町と海抜0m以上の町のどちらに住みたいかな?>[討論形式]

 ・すぐに挙手でどちらに住みたいかを確認し、人数把握をする

 ・相手を説得できるような理由を考える

 ・討論

   堤防が決壊したら水害にあう など

 ・結果(おそらく海抜0以上が人気になるかと思います)

   再度挙手で調査し、どのように人数が変化したかを確かめ、移動した人に理由を話させる

    →重要なポイントのピックアップ

 ・まとめ:堤防が決壊したら水害にあうなどの問題点を整理してまとめる。

               「水害」:によりもたらされる 個人的・社会的の総称

                      →つまり、被害を受けないと水害ではない!

 

   ●海津市の人々は水害など気にしていないんだろうか?→違う。何か工夫しているはずだ。

                                         

   ≪海津市の人々はどのように工夫しながら生活しているんだろう?≫

 

 ・ふりかえり

   本時の学習で自分が感じたことや気になったこと





3.

 ・復習

   海津市のような海抜0m以下の町に住むのは、水害のリスクがある。

 ・[大きな水害の発生件数の移り変わり]を左から順に提示
大きな水害の発生件数の移り変わり - 修正版

 ・1851~1900の50年間で水害の発生件数が約70回に及ぶことを紹介

  (金沢市は同期間で1874(明治777日)の手取川犀川洪水、1897(明治2982日)手取川梯川洪水の2回のみ)

 

 <海津市の人々はどのようにして水害を減らすことができたのかな?>

   ・予想

   ・交流

     「水害を防ぐ方策」                     「被害を少なくする方策」に分けて板書

      堤防                          家の高さを高くする

・検証

      川の流れを整理                       大型排水機場(農作業の被害を小さくする)

(輪中80→30)                   水屋(備蓄倉庫兼避難場所)

      堤防                       水防演習

 

   ●水害件数の減少と直接かかわっているのはどの取り組みかな?

               左が「災害を起こさないように」→防災               

●右側に書き出した残りの取り組みは何のためか?

右は「被害を少なくする」→減災

 

   ・まとめ:「防災」「減災」、「安心」でまとめる

             ↓

   ・次時へつなげる

     これで水害は起こらなくなったと言っていいのかな?

     “海抜0m以下の町に住む”のは、デメリットしかないのかな?

→いや、メリットがあるはずだ!

 


4.

 ・復習:いろいろ工夫しながら生活していることがわかる。でも、低地ならではのよさがあるはずだ!

 <海津市のような低地のメリットって何だろう?>

   ・予想

   ・交流

   ・検証

     農作業がさかんに

     遊水地や観光地化(レジャー)など、豊富にある水をうまく利用している

   ●もとから農業がさかんな地域だったの?

     農作業には苦労が多く、悩んでいたが、田の広さや形を整え、水路を埋め立てた

      前時の防災・減災のための工夫+本時の改革

=水害を防いで、水を利用しやすく:「治水」

・まとめ:「遊水地」「観光地化」「治水」でまとめる